こんにちは、「リスキリング転職ラボ」のユウです。
私は以前、スクール営業として、スキルアップやキャリアチェンジを考えている方の相談に携わっていました。
現在は現役転職エージェントとして、転職やキャリアについての相談を受けています。
リスキリングスクールを比較していると、
- 転職支援あり
- キャリアサポート付き
- 転職までサポート
- 求人紹介あり
といった言葉を見ることがあります。
ただ、初めてスクールを探している方からすると、
- 転職支援って具体的に何をしてくれる?
- 求人まで紹介してもらえる?
- 履歴書や職務経歴書も見てもらえる?
- 面接対策はある?
- 転職エージェントとは何が違う?
- 転職支援があれば、そのスクールを選んだ方がいい?
と疑問に感じると思います。
結論から言うと、「転職支援あり」と書かれていても、実際に受けられるサポート内容はスクールによって異なります。
例えば、キャリア相談だけのサービスもあれば、
- 自己分析・キャリア相談
- 履歴書・職務経歴書の添削
- ポートフォリオの添削
- 面接対策
- 求人の探し方のアドバイス
- 求人紹介
- 選考スケジュールの調整
まで対応する場合もあります。
そのため、スクールを選ぶときは、
「転職支援があるか」ではなく「自分が必要な転職支援を受けられるか」
まで確認することが大切です。
この記事では、元スクール営業×現役転職エージェントの視点から、リスキリングスクールの転職支援で受けられる主なサポート、求人紹介との違い、転職エージェントとの違い、無料カウンセリングで確認したいポイントまで解説します。
スクール全体の選び方から確認したい方は、リスキリングスクールの選び方|元スクール営業が後悔しない7つのポイントを解説も参考にしてください。
リスキリングスクールの転職支援とは?
リスキリングスクールの転職支援とは、学習したスキルを転職活動につなげるためのサポートです。
経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」でも、
- キャリア相談
- リスキリング講座の受講
- 転職支援
を一体的に行う仕組みが設けられています。
参考:経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」
ただし、すべての民間スクールが同じ内容の転職支援を提供しているわけではありません。
スクールごとに、
- 支援を受けられる期間
- 対象職種
- 求人紹介の有無
- 面談回数
- 書類添削の回数
- 面接対策
- ポートフォリオ支援
などは異なります。
そのため、広告や公式サイトに「転職支援あり」と書いてあるだけで判断しないことが重要です。
スクールの転職支援で受けられる主な7つのサポート
| 転職支援 | 主な内容 |
|---|---|
| キャリア相談 | 経験・希望条件・目指す職種の整理 |
| 書類添削 | 履歴書・職務経歴書・志望動機の添削 |
| ポートフォリオ支援 | 制作物の整理・改善・見せ方の相談 |
| 面接対策 | 想定質問・回答整理・模擬面接 |
| 求人探索支援 | 求人の探し方・求人票の見方のアドバイス |
| 求人紹介 | 条件に合う求人・企業の紹介 |
| 選考支援 | 応募・日程調整・選考中の相談など |
ここから一つずつ見ていきます。
キャリア相談・方向性の整理
まず多いのが、キャリア相談です。
例えば、
- 現在どんな仕事をしているか
- 今後どんな仕事をしたいか
- これまでの経験で何を活かせるか
- どのスキルを学ぶ必要があるか
- どのタイミングで転職活動を始めるか
などを整理します。
リスキリングでは、
「とりあえずプログラミングを学ぶ」
「Webデザインが人気だから勉強する」
という順番ではなく、
目指す仕事 → 必要なスキル → 学習 → 転職
という順番で考えることが重要です。
履歴書・職務経歴書の添削
転職支援では、履歴書や職務経歴書を添削してもらえる場合があります。
特に未経験職種へ転職するときは、
「スクールで○○を勉強しました」
だけでは十分とは限りません。
採用側からすると、
- これまで何をしてきたのか
- どんな経験を持っているのか
- なぜその職種を目指すのか
- 学んだスキルをどう活かすのか
も重要だからです。
例えば営業職からWebマーケターを目指すのであれば、
営業経験+Webマーケティングの知識
という形で、自分の経験と新しく学んだスキルをつなげて伝える必要があります。
職務経歴書の書き方については、未経験職種への転職で職務経歴書はどう書く?現役転職エージェントが例文付きで解説でも詳しく解説しています。
ポートフォリオ・制作物の添削
プログラミング、Webデザイン、動画編集などでは、制作物を応募時に見せることがあります。
スクールによっては、
- 何を制作するか
- 作品の改善
- 説明文の書き方
- ポートフォリオ全体の構成
などまでサポートしてもらえる場合があります。
ここで確認したいのは、
「ポートフォリオ制作あり」と「転職で使えるポートフォリオまで添削してもらえる」は同じではない
という点です。
カリキュラムの課題をまとめるだけなのか、個別の制作物までフィードバックを受けられるのか確認しましょう。
面接対策
転職支援には、面接対策が含まれる場合もあります。
例えば、
- 転職理由
- 志望動機
- 自己PR
- なぜ未経験職種を目指すのか
- 何を勉強しているのか
- これまでの経験をどう活かすのか
などを整理します。
未経験転職では、
「勉強したから転職したい」
だけではなく、
過去の経験 → 学習 → 応募職種
を一本につなげて説明できることが重要です。
面接準備については、未経験職種への転職面接でよく聞かれる質問7選|現役転職エージェントが回答例を解説も参考にしてください。
求人の探し方・求人票の見方を教えてもらえる
すべてのスクールが求人を直接紹介するわけではありません。
求人紹介がなくても、
- 求人サイトの探し方
- 検索条件の設定
- 必須条件・歓迎条件の見方
- 未経験求人の見分け方
- 仕事内容の確認方法
などを相談できる場合があります。
これは特に、
「何を勉強すればいいのか分からない」
という段階でも役立ちます。
求人を先に見ることで、実際に企業が求めているスキルを確認できるからです。
求人紹介
スクールによっては、受講者へ求人を紹介するケースもあります。
ただし、「転職支援あり=必ず求人紹介あり」とは限りません。
ここは必ず確認してください。
厚生労働省では「職業紹介」を、求人・求職の申込みを受け、求人者と求職者の間で雇用関係が成立するようあっせんすることと定義しています。
そのため、実際の求人紹介については、
- スクール自身が職業紹介を行っている
- グループ会社が行っている
- 提携している職業紹介事業者が行っている
など、サービスによって体制が異なる場合があります。
無料カウンセリングでは、
「求人紹介はありますか?」だけではなく、「誰が、どのような求人を紹介してくれるのですか?」
まで確認すると分かりやすくなります。
応募・選考中のサポート
求人紹介まで行うサービスでは、
- 応募先の相談
- 選考スケジュールの管理
- 面接前の対策
- 選考中の相談
- 内定後の相談
などを受けられる場合があります。
ただし、この範囲もサービスによって違います。
「内定までサポート」と書いてあっても、具体的に何をしてもらえるのか確認してください。
「転職支援あり」と「求人紹介あり」は同じではない
スクール比較で特に注意したいのが、この違いです。
例えばAスクールでは、
- キャリア相談
- 職務経歴書添削
- 面接対策
まで対応していても、求人紹介はないかもしれません。
一方、Bスクールでは、
- キャリア相談
- 書類添削
- 面接対策
- 求人紹介
- 選考サポート
まで含まれる可能性があります。
どちらが必ず優れているという話ではありません。
自分で求人を探したい人なら、求人紹介がなくても十分な場合があります。
逆に、
「未経験でどの求人に応募すればいいか分からない」
という人なら、求人紹介まで受けられるサービスに価値を感じるかもしれません。
重要なのは、
「転職支援」という言葉ではなく、具体的な支援項目を一つずつ見ること
です。
リスキリングスクールと転職エージェントの違い
スクールの転職支援と転職エージェントは、似ている部分もありますが、目的が異なります。
| 項目 | リスキリングスクール | 転職エージェント |
|---|---|---|
| 主な目的 | スキル習得+転職準備 | 転職活動の支援 |
| 学習 | カリキュラムがある | 基本的には学習サービスではない |
| キャリア相談 | 対応する場合あり | 対応する場合が多い |
| 書類添削 | 対応する場合あり | 対応する場合あり |
| 面接対策 | 対応する場合あり | 対応する場合あり |
| 求人紹介 | サービスによる | 取り扱い求人を紹介 |
転職エージェントは、基本的には「学ぶ場所」ではありません。
一方、リスキリングスクールは、
足りないスキルを学び、その学習を転職へつなげる
ことに強みがあります。
そのため、どちらか一つしか利用してはいけないわけではありません。
例えば、
スクールでWebマーケティングを学びながら、転職エージェントから実際の求人情報を確認する
という使い方も考えられます。
転職支援が充実しているスクールなら転職しやすい?
ここは誤解しやすいところです。
転職支援が充実しているからといって、転職できることが保証されるわけではありません。
なお、スクールによっては「転職保証」「返金保証」を設けていますが、通常の転職支援とは別の仕組みです。保証を重視する場合は条件まで確認しましょう。
最終的に採用を判断するのは企業です。
また、転職支援が充実していても、
- 求人を確認しない
- 書類添削を利用しない
- 面接対策を受けない
- 制作物を作らない
- 応募を先延ばしにする
のであれば、サポートを活かせません。
反対に、転職支援が最低限でも、自分で求人を探し、転職エージェントを併用しながら活動できる人もいます。
スクール卒業後の転職でつまずきやすいポイントは、スクール卒業後に転職できない?元スクール営業×現役転職エージェントが7つの原因を解説で詳しく解説しています。
転職支援を重視した方がいい人
例えば、次のような方はスクール選びで転職支援を重視する価値があります。
- 未経験職種への転職が初めて
- 職務経歴書をどう書けばいいか分からない
- 学んだスキルのアピール方法が分からない
- どの求人へ応募すればいいか分からない
- 面接に苦手意識がある
- 一人だと転職活動を後回しにしてしまう
特に未経験転職では、
「勉強したこと」
と
「これまでの仕事経験」
をつなげて伝える必要があります。
この整理を一人で行うのが難しいのであれば、キャリア支援を利用する意味があります。
転職支援より学習内容を優先した方がいい場合もある
反対に、転職支援が充実しているからという理由だけでスクールを選ぶのもおすすめしません。
そもそも学びたい内容が十分でなければ、本来の目的から外れてしまいます。
確認する順番は、
- 目指す仕事を決める
- 必要なスキルを確認する
- そのスキルを学べるスクールを探す
- 学習内容・添削・質問環境を比較する
- 転職支援を比較する
- 料金・総額を比較する
がおすすめです。
料金も含めて比較したい方は、リスキリングスクールの料金相場は?費用の内訳・補助金・選び方を元スクール営業が解説も参考にしてください。
無料カウンセリングで転職支援について聞きたい10項目
元スクール営業の立場から見ると、無料カウンセリングでは「転職支援はありますか?」だけでは情報が足りません。
最低限、次の10項目は確認してみてください。
- 転職支援では具体的に何をしてもらえますか?
- 求人紹介はありますか?
- どの職種の求人を扱っていますか?
- 希望地域の求人はありますか?
- 未経験向け求人はありますか?
- 履歴書・職務経歴書は何回添削してもらえますか?
- ポートフォリオの添削はありますか?
- 模擬面接はありますか?
- 転職支援はいつまで利用できますか?
- 卒業後もサポートを受けられますか?
求人紹介がある場合は、
「何社紹介してもらえますか?」より、「自分が目指している職種・地域の求人を扱っていますか?」
と聞く方が重要です。
紹介数が多くても、自分の希望と合わなければ意味がないからです。
無料カウンセリング全体で確認したい内容は、スクールの無料カウンセリングで何を聞く?元スクール営業が質問10項目を解説でまとめています。
転職活動はスクール卒業後から始めるべき?
転職を目的に学ぶのであれば、卒業するまで求人を一切見ないのはおすすめしません。
学習中から求人を確認しておくことで、
- どんなスキルが求められているか
- どんな経験が評価されるか
- どんな制作物が必要か
- 未経験求人がどれくらいあるか
を把握できます。
その情報を学習へ戻すことで、
求人を見る → 足りないものを学ぶ → 制作物を作る → 転職活動へ進む
という流れを作れます。
学んだスキルを転職につなげる具体的な流れについては、リスキリングで学んだスキルを転職につなげるには?未経験者がやるべき5ステップも参考にしてください。
スクールの転職支援だけに頼りすぎない
転職支援が充実したスクールを選んだとしても、利用する求人経路を一つに限定する必要はありません。
例えば、
- スクールの転職支援
- 転職エージェント
- 転職サイト
- 企業の採用ページ
など、複数の方法があります。
特に未経験転職では、求人によって求める経験やスキルが大きく違います。
一つの支援サービスだけで判断せず、実際の求人を幅広く確認しましょう。
リスキリングスクールの転職支援で注意したい5つのポイント
「転職支援あり」だけで決めない
支援内容を具体的に確認してください。
キャリア相談だけなのか、求人紹介まであるのかでは意味が大きく違います。
「求人紹介あり」だけで決めない
大切なのは、自分が目指す求人を扱っているかです。
求人の数だけではなく、
- 職種
- 勤務地
- 経験条件
- 働き方
まで確認しましょう。
転職支援の利用期限を確認する
受講期間中だけなのか、卒業後も利用できるのか確認します。
働きながら学習する場合、想定より学習に時間がかかることもあります。
転職成功を保証されたと考えない
サポートがあることと、必ず採用されることは別です。
企業の選考を通過するには、これまでの経験、スキル、応募理由、人物面など複数の要素が見られます。
学習内容とのバランスを見る
転職支援だけ豪華でも、必要なスキルを身につけられなければ本末転倒です。
スクール選びでは、
学習内容 × 実践・添削 × 転職支援 × 料金
をまとめて比較してください。
よくある質問
リスキリングスクールの転職支援では何をしてもらえますか?
スクールによって異なりますが、キャリア相談、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、ポートフォリオ支援、求人探索のアドバイス、求人紹介などがあります。
申し込み前に具体的な支援内容を確認してください。
転職支援があれば求人も紹介してもらえますか?
必ずしも求人紹介があるとは限りません。
「転職支援」として書類添削や面接対策のみを行うサービスもあるため、求人紹介の有無は別に確認しましょう。
スクールと転職エージェントはどちらを使えばいいですか?
目的が異なります。
スキルを身につける必要があるならスクール、すでに応募できる状態で求人紹介や転職活動の支援を受けたいなら転職エージェントが役立つ場合があります。
必要であれば両方を使う方法もあります。
転職支援がないスクールは選ばない方がいいですか?
必ずしもそうではありません。
自分で転職活動を進められるのであれば、学習内容や添削環境を優先する方法もあります。
自分に必要なサポートから判断しましょう。
転職支援を使えば未経験でも必ず転職できますか?
必ず転職できるとは限りません。
転職支援は、転職活動を進めるためのサポートです。
学んだスキルとこれまでの経験を整理し、自分でも求人を確認しながら準備することが重要です。
転職活動はスクールを卒業してから始めればいいですか?
求人を見ること自体は学習中から始めることをおすすめします。
企業が求めるスキルを確認することで、学習内容や制作物の方向性も調整しやすくなります。
まとめ
リスキリングスクールの転職支援には、
- キャリア相談
- 履歴書・職務経歴書の添削
- ポートフォリオ支援
- 面接対策
- 求人の探し方のアドバイス
- 求人紹介
- 選考中のサポート
などがあります。
ただし、すべてのスクールで同じサポートを受けられるわけではありません。
そのため、
「転職支援あり」という言葉だけでスクールを選ばないこと
が重要です。
まずは、
- 何を学びたいのか
- どの仕事を目指すのか
- 自分一人では何が難しいのか
を整理しましょう。
そのうえで、
自分が必要としている支援を、そのスクールで本当に受けられるのか
を確認してください。
元スクール営業としても、現役転職エージェントとしても、スクール選びで大切なのは「サポートが多いこと」ではなく、必要なサポートを使って学習から転職までつなげられることだと考えています。

