転職に資格は必要?現役転職エージェントが「取るべき人・取らなくていい人」を解説

転職で資格が必要かどうかを解説する記事のアイキャッチ リスキリング・学び直し

こんにちは、「リスキリング転職ラボ」のユウです。

私は元スクール営業で、現在は現役転職エージェントとして、転職やキャリアについての相談に携わっています。

転職を考え始めると、

  • 転職するなら何か資格を取った方がいい?
  • 資格がないと未経験転職は難しい?
  • 簿記やIT系資格を取れば転職に有利?
  • 転職活動より先に資格の勉強をするべき?
  • 資格を取っても意味がなかったらどうしよう

と悩む方も多いと思います。

結論から言うと、転職するからといって、必ず資格を取る必要はありません。

もちろん、特定の資格が必要な仕事や、資格を持っていることが知識の証明につながる仕事もあります。

一方で、目指す仕事と関係のない資格を、

「何となく転職に有利そうだから」

という理由だけで取っても、思ったほど転職活動に影響しないことがあります。

元スクール営業と現在の転職支援という両方の立場から私が大切だと感じるのは、

「どの資格を取るか」より先に、「何のために資格を取るのか」を決めることです。

この記事では、転職で資格を取った方がいい人・急いで取らなくてもいい人、資格取得が目的になってしまう注意点、転職につながる資格の選び方まで解説します。

  1. 転職に資格は必要?結論は「目指す仕事による」
  2. 資格を取った方がいいケース
    1. 応募条件や仕事上、資格が必要な場合
    2. 未経験分野の基礎知識を体系的に学びたい場合
    3. すでに目指したいキャリアが決まっている場合
  3. 資格を急いで取らなくてもいい人
    1. まだ目指したい仕事が決まっていない人
    2. 資格より実際の経験が重要になりやすい仕事を目指す人
    3. 資格を取るまで転職活動を止めている人
  4. 資格を何個取っても「行き先」がなければ転職先は決まらない
  5. 資格より、これまでの経験が武器になることもある
  6. 「資格を取ってから転職」は本当に正しい?
  7. 元スクール営業×現役転職エージェントとして感じること
  8. 転職で役立つ資格を選ぶ5つの基準
    1. 目指す仕事と関係があるか
    2. 求人で実際に求められているか
    3. 取得に必要な時間と費用に見合うか
    4. 資格以外に実践経験を作れないか
    5. 取得した後のキャリアを説明できるか
  9. 資格選びは「おすすめランキング」から始めない
  10. 資格を取るか迷ったら、まず求人を見る
  11. 資格の勉強は独学・通信講座・スクールどれがいい?
  12. よくある質問
    1. 転職するなら何か資格を取った方がいいですか?
    2. 20代なら資格がなくても転職できますか?
    3. 資格を取ってから転職活動を始めた方がいいですか?
    4. 資格をたくさん取れば転職で有利になりますか?
  13. まとめ
  14. 次に読むなら、この2記事

転職に資格は必要?結論は「目指す仕事による」

「転職するなら資格を取った方がいいですか?」という質問に、すべての人に共通する答えはありません。

資格の重要度は、目指す職種や業界によって大きく変わるからです。

資格が応募条件になっている仕事もあります。

一方で、営業、マーケティング、カスタマーサクセスなどのように、資格の有無だけで採用が決まるわけではない仕事もあります。

その場合は、資格よりも、

  • これまでどんな仕事をしてきたか
  • どんな成果や工夫をしてきたか
  • 応募する仕事で何を活かせるか
  • その仕事についてどこまで理解しているか
  • 転職に向けてどんな行動をしているか

といった部分の方が重要になることもあります。

つまり、

「転職するから資格を取る」ではなく、「目指す仕事に必要だから資格を取る」

という順番で考えることが大切です。

特に未経験転職で企業がどこを見ているのか知りたい方は、20代の未経験転職で企業が見ているポイント7選も参考にしてください。

資格を取った方がいいケース

応募条件や仕事上、資格が必要な場合

最も分かりやすいのは、その資格が応募条件や業務上必要になっているケースです。

この場合、資格を持っていないことで応募できる求人そのものが限られる可能性があります。

興味のある職種が決まっているのであれば、まず実際の求人を複数見てみてください。

同じ資格が何度も「必須」「歓迎」として出てくるのであれば、取得を検討する意味は大きくなります。

未経験分野の基礎知識を体系的に学びたい場合

未経験職種へ転職するとき、資格そのものが実務経験の代わりになるとは限りません。

ただし、資格取得の勉強を通じて、その分野の基礎知識を体系的に学べる場合があります。

例えば、IT分野へ挑戦したい人がITの基礎を学ぶ。

経理を目指す人が会計の考え方を学ぶ。

こうした目的であれば、資格取得までの学習そのものにも意味があります。

ここで大切なのは、

「資格を持っているから採用される」ではなく、「資格取得を通じて何を理解したのか」

まで考えることです。

すでに目指したいキャリアが決まっている場合

資格取得と相性がいいのは、行き先がある程度決まっている人です。

例えば、

  • 経理へキャリアチェンジしたい
  • IT分野へ進みたい
  • 不動産業界で専門性を高めたい
  • 今の仕事で必要な知識を増やしたい

というように、目指す方向が明確であれば、必要な資格や学習内容も選びやすくなります。

反対に、

「将来が不安だから、とりあえず資格を取ろう」

という状態だと、資格を取ったあとに、

「結局この資格をどこで使えばいいんだろう?」

となる可能性があります。

具体的にどんな資格が選択肢になるのか知りたい方は、20代・30代のリスキリングにおすすめの資格・検定7選も参考にしてください。

資格を急いで取らなくてもいい人

まだ目指したい仕事が決まっていない人

何をしたいのか決まっていない状態で資格を選ぶと、資格を取ったあとに使わない可能性があります。

こういう場合は、資格サイトを見るより先に求人を見てみることをおすすめします。

興味のある職種をいくつか比較すると、仕事内容や求められる経験が分かり、何を学ぶべきかも見えやすくなります。

資格より実際の経験が重要になりやすい仕事を目指す人

職種によっては、資格を何個持っているかより、実際に何をしたことがあるかの方が説明しやすい場合があります。

例えばWebマーケティングを目指すのであれば、資格取得だけではなく、

  • 自分でWebサイトを運営する
  • アクセスデータを見て改善する
  • SNSを運用してみる
  • 広告やSEOについて実際に手を動かす

といった経験を作る方法もあります。

資格だけでなく、「実際に使った経験を作れないか」も考えることが大切です。

資格を取るまで転職活動を止めている人

これは特に気をつけてほしいケースです。

例えば、

「資格を取ってから転職活動を始めよう」

と考えて半年間勉強を続けたものの、いざ求人を確認すると、その資格は必須条件ではなかった。

こうしたことは十分考えられます。

資格取得そのものが悪いわけではありません。

ただ、転職が目的なのであれば、先に求人を確認して、

「本当に資格取得を待つ必要があるのか」

を確認しておいた方がいいでしょう。

資格を何個取っても「行き先」がなければ転職先は決まらない

資格取得について考えるときに、よくあるのが、

「何か武器が欲しいから、まず資格を増やそう」

という考え方です。

例えば、簿記を取る。

次にIT系資格を取る。

さらに別の資格を取る。

資格は増えているのに、

「では、どんな仕事をしたいですか?」

と聞かれると答えられない。

この状態では、資格を増やしても転職先の方向性はなかなか決まりません。

逆に、

「経理に行きたい」

「IT業界へ行きたい」

という行き先が決まっていれば、

「では何が足りない?」

と逆算できます。

資格はキャリアを決めるものではなく、目指すキャリアへ近づくための手段として考えましょう。

資格より、これまでの経験が武器になることもある

転職を考えている方の中には、

「資格がないので、自分には何もアピールできません」

と感じる方もいます。

しかし、本当に何もないとは限りません。

例えば営業職なら、

  • 顧客へのヒアリング
  • 提案資料の作成
  • 売上やKPIの管理
  • 目標から逆算した行動
  • 顧客や社内メンバーとの調整

といった経験があります。

事務職なら、

  • 正確な事務処理
  • Excelや資料作成
  • スケジュール管理
  • 社内調整
  • 業務改善

といった経験があるかもしれません。

この場合、資格を一つ増やす前に、まず今までの経験を応募先でどう活かせるのかを整理した方がいいこともあります。

そこに必要な知識や資格を追加する。

「資格だけで武器を作る」のではなく、「これまでの経験+新しい知識」で考えることが大切です。

営業職から別職種へのキャリアチェンジを考えている方は、営業職からキャリアチェンジするなら何を学ぶ?おすすめスキル5選も参考にしてください。

「資格を取ってから転職」は本当に正しい?

例えば、未経験の仕事に興味を持ったとします。

Aさんは、

「まだ資格がないから応募してはいけない」

と考え、半年間資格の勉強だけをします。

一方でBさんは、求人を確認しながら勉強を始めます。

すると、Bさんは求人を見る中で、

「この職種は資格よりExcelが重視されている」

「未経験応募可能な求人もある」

「この資格は歓迎条件だけど必須ではない」

といったことに気づくかもしれません。

この例で大切なのは、どちらが絶対に正しいという話ではありません。

転職市場を知らないまま勉強だけを進めないことです。

勉強と求人確認を並行することで、必要のない遠回りを減らしやすくなります。

元スクール営業×現役転職エージェントとして感じること

以前スクール営業をしていたときには、

「何か勉強しないと不安」

「資格やスキルを身につければキャリアが変わるかもしれない」

という気持ちで相談に来る方もいました。

学び始めること自体は、キャリアを考えるきっかけになります。

ただ、学習を進めたあとに、

「これが自分の武器になっているのか分からない」

「仕事で使えるレベルなのか分からない」

「結局、何の仕事に応募すればいいのか分からない」

となってしまうと、せっかくの学習を活かしきれません。

現在、転職支援に関わる立場から見ても、

「勉強したこと」と「転職市場で評価されること」は必ずしも同じではありません。

だからこそ、資格を選ぶ段階から、

「取得後にどんな仕事をしたいのか」

まで考えてほしいと思っています。

すでに資格やスキルの勉強を始めている方は、リスキリングで学んだスキルを転職につなげる5ステップも確認してみてください。

転職で役立つ資格を選ぶ5つの基準

目指す仕事と関係があるか

資格の知名度より、その資格で学ぶ内容が応募する仕事とつながっているかを優先しましょう。

「有名だから」「転職に強そうだから」という理由だけではなく、実際の仕事内容と結びついているかを見ることが重要です。

求人で実際に求められているか

資格を決める前に、興味のある職種の求人を10〜20件程度見てみてください。

「必須」「歓迎」「記載なし」のどれなのかを見るだけでも、その資格の必要性を判断しやすくなります。

取得に必要な時間と費用に見合うか

資格取得までに半年かかるのであれば、その半年を使う価値があるのか考えます。

仕事をしながら現実的に勉強を続けられるかも重要です。

受験料だけでなく、教材費や講座代まで含めて考えておきましょう。

資格以外に実践経験を作れないか

今の仕事で関連業務に挑戦する。

成果物を作る。

個人で実践する。

資格以外にも、応募先へ説明できる経験を作る方法があります。

資格だけに選択肢を絞らず、目指す仕事に近づくために何が一番必要なのかで考えてみてください。

取得した後のキャリアを説明できるか

資格を申し込む前に、

「この資格を取ったあと、どんな仕事に応募する?」

と自分に聞いてみてください。

答えられない場合は、先にキャリアの方向性を考えた方がいいかもしれません。

資格選びは「おすすめランキング」から始めない

ネットには、

「転職におすすめの資格10選」

「20代が取るべき資格ランキング」

といった記事がたくさんあります。

参考にすること自体は問題ありません。

ただ、ランキング上位だからといって、自分にも必要とは限りません。

目指す方向 学ぶ内容の例
経理・会計 簿記などの会計知識
IT分野 IT基礎・情報技術
不動産 業務に関連する専門知識・資格
事務・業務改善 Excel・PCスキルなど
マーケティング 分析・運用・実践経験など

大切なのは、

「おすすめだから取る」のではなく、「自分の目指す仕事に必要だから取る」

という考え方です。

資格ごとの特徴を比較したい方は、20代・30代のリスキリングにおすすめの資格・検定7選も参考にしてください。

資格を取るか迷ったら、まず求人を見る

資格取得を迷っている方には、まず興味のある仕事の求人を10件程度見ることをおすすめします。

確認するのは、

  • 資格は必須か
  • 資格は歓迎条件か
  • どんな経験が求められているか
  • 未経験でも応募できるか
  • どんなスキルが繰り返し書かれているか

です。

これだけでも、

「資格を取るべきなのか」

「すぐ転職活動を始めてもいいのか」

「資格より先に別のスキルを学ぶべきなのか」

が見えやすくなります。

自分一人で求人を見ても判断しづらい場合は、転職市場について第三者から情報を得る方法もあります。

転職エージェントの仕組みや使うメリットについては、転職エージェントは使うべき?現役転職エージェントが仕組み・メリット・注意点を解説で詳しくまとめています。

資格の勉強は独学・通信講座・スクールどれがいい?

取得する資格や学ぶ内容が決まったら、次に学習方法を考えます。

独学で十分な資格もあります。

一方で、

  • 自分で計画を立てるのが苦手
  • 一度独学したけれど続かなかった
  • 分からない部分を質問したい
  • 学習ペースを管理してほしい

という人は、通信講座やスクールを利用する方法もあります。

ただし、スクール営業時代にも見てきたように、お金を払えば自動的に続けられるわけではありません。

自分の生活や学習スタイルまで考えて選ぶことが大切です。

独学とスクールの違いについては、リスキリングは独学で十分?スクール・転職まで見据えた学び方で詳しく解説しています。

よくある質問

転職するなら何か資格を取った方がいいですか?

必ずしも必要ではありません。

まず目指す仕事の求人を確認し、その資格が必須または歓迎されているのかを見てから判断しましょう。

20代なら資格がなくても転職できますか?

資格を必須としない求人もあります。

特に未経験転職では、これまでの経験、仕事への姿勢、応募職種への理解なども判断材料になります。

資格を取ってから転職活動を始めた方がいいですか?

資格が応募に必須なら取得を優先する意味があります。

一方で必須でなければ、勉強と求人確認・転職活動を並行する方法もあります。

資格をたくさん取れば転職で有利になりますか?

資格の数だけで評価されるとは限りません。

応募する仕事と関係があるか、取得した知識をどう仕事で活かすのかを説明できることが重要です。

まとめ

転職を考えたからといって、必ず資格を取る必要があるわけではありません。

資格取得を考えるときに重要なのは、

「この資格を取れば転職できるかな?」ではなく、「目指す仕事に、この資格は本当に必要なのか?」

という順番です。

資格が応募条件になっている。

未経験分野の基礎知識を体系的に学びたい。

目指すキャリアが明確になっている。

こうした場合は、資格取得が有効な選択肢になることがあります。

一方で、キャリアの方向性が決まっていないまま、何となく資格を増やしても、それだけで転職先が決まるとは限りません。

元スクール営業、そして現在の転職エージェントという両方の立場から特に伝えたいのは、

学ぶことをゴールにしないことです。

資格を取ったあとに何をしたいのか。

今までの経験とどう掛け合わせるのか。

どんな仕事を目指すのか。

そこまで考えたうえで資格を選ぶことで、資格取得は単なる勉強ではなく、キャリアにつながるリスキリングになります。

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