こんにちは、「リスキリング転職ラボ」のユウです。
私は元スクール営業で、現在は現役転職エージェントとして、転職やキャリアについての相談に携わっています。
リスキリングに興味を持っても、最初に悩みやすいのが、
- 結局、何を学べばいい?
- 転職につながりやすいスキルは?
- AIやプログラミングを学べばいい?
- 20代と30代で選び方は違う?
- 独学とスクールはどちらがいい?
といった「学ぶ分野」の選び方です。
結論から言うと、全員に共通する「これを学べば正解」というスキルはありません。
重要なのは、流行しているスキルから選ぶのではなく、
「これまでの経験 × これから目指す仕事 × 新しく身につけるスキル」
で考えることです。
この記事では、元スクール営業×現役転職エージェントの視点から、20代・30代のリスキリングで検討しやすい7分野と、後悔しにくい選び方を解説します。
リスキリングで「何を学ぶか」は目的から決める
リスキリングというと、
「AIが伸びているから生成AI」
「ITなら将来性がありそうだからプログラミング」
と、学ぶ内容から考えてしまいがちです。
しかし転職やキャリアアップを目的にするなら、順番は逆です。
目指すキャリア → 必要なスキル → 学習方法
の順番で考えましょう。
例えばWebマーケターを目指すなら、Webマーケティングを学ぶ。
業務効率化をしたいなら、Excel・データ分析・生成AIなどを学ぶ。
Web制作へ進みたいなら、Webデザインやプログラミングを学ぶ。
というように、目的によって必要なリスキリングは変わります。
リスキリングは転職に有利?現役転職エージェントが企業に評価される学び方を解説
リスキリングで学ぶ分野を選ぶ3つの基準
おすすめのスキルは、流行だけで決めるのではなく、次の3つを基準に考えることが重要です。
- 仕事との接点:今の仕事や目指す職種で活かせるか
- 実践できるか:学習後に制作物・業務改善などへつなげられるか
- 経験と掛け合わせられるか:これまでの職歴に新しいスキルを加えられるか
例えば営業経験がある方なら、WebマーケティングやSaaS・IT知識を加えることで、これまでの顧客理解・提案力を活かしたキャリアチェンジを考えられます。
営業経験を活かす方向性として、営業職からカスタマーサクセスを目指す方法や、SaaS営業へのキャリアチェンジも整理しています。
事務経験がある方なら、Excel・データ分析・生成AIなどを加えることで、業務改善やデータ活用へ役割を広げる方法があります。
「人気だから学ぶ」ではなく、「今までの経験に何を足せば選択肢が広がるか」という視点で考えてみてください。
20代・30代のリスキリングにおすすめの分野7選
生成AI・AI活用
生成AIは、特定のIT職だけではなく、営業・事務・マーケティングなど幅広い仕事で活用を考えられる分野です。
例えば、
- 情報整理
- 文章・資料の下書き
- アイデア出し
- データの整理
- 業務効率化
などへの活用が考えられます。
ただし、単にAIツールを操作できるだけではなく、出力内容を確認し、仕事に合わせて使い分ける力まで身につけることが重要です。
「今の仕事を効率化したい」「既存スキルを強化したい」という方にも検討しやすい分野です。
Excel・データ分析
営業・事務・企画・マーケティングなど、幅広い職種で活かしやすいのがデータ活用です。
例えば、
- Excel関数
- ピボットテーブル
- データ集計
- グラフ・可視化
- 分析結果からの改善提案
などがあります。
重要なのは、操作方法だけではありません。
「数字を見て何が起きているかを考え、次の行動につなげる」ところまで意識すると、仕事との接点が強くなります。
Webマーケティング
Webマーケティングでは、
- SEO
- Web広告
- SNS
- コンテンツマーケティング
- アクセス解析
などを扱います。
特に営業経験がある方は、顧客理解・数字を見る力・提案力など、これまでの経験とつなげやすい分野の一つです。
ただし、「マーケティングを全部学ぶ」と考えると範囲が広くなります。
まず求人や仕事内容を確認し、必要な領域から学びましょう。
スクールも検討している方はこちらも参考にしてください。
Webマーケティングスクールの選び方|未経験者が比較すべきポイントを解説
プログラミング・IT
ITエンジニアやプログラマーを目指す場合は、プログラミングも候補になります。
ただし、
「プログラミングを勉強する」
だけでは範囲が広すぎます。
Web開発、アプリ、インフラなど、目指す仕事によって必要な知識は変わります。
先に職種を調べ、その仕事で使われている技術を学ぶことが重要です。
スクール選びについてはこちらで詳しく解説しています。
プログラミングスクールの選び方|未経験者が比較すべきポイントを解説
Webデザイン
Webデザインでは、デザインツールの操作だけでなく、
- レイアウト
- 配色・文字
- Webサイト制作
- UI・UXの基礎
- ポートフォリオ制作
などを学びます。
特に転職を目的にするなら、ツールを使えるだけではなく、「誰に何を伝えるためのデザインか」を考えられることが重要です。
Webデザインスクールの選び方|未経験者が比較すべきポイントを解説
動画編集・動画制作
動画編集では、
- カット
- テロップ
- BGM・音声
- 構成
- 編集ソフト
などを学びます。
YouTubeやSNS動画など用途によって求められる編集も変わります。
そのため、ソフト操作だけではなく、目的・視聴者・伝えたい内容から動画を組み立てる力も意識しましょう。
動画編集スクールの選び方|未経験者が比較すべきポイントを解説
IT・SaaS・業務改善
エンジニア以外でも、IT・SaaSについて理解することでキャリアの選択肢が広がる場合があります。
例えば、
- SaaS営業
- カスタマーサクセス
- ITサポート
- 業務改善
などです。
特に営業・事務などの経験がある方は、まったくゼロから別職種へ進むのではなく、既存経験にIT知識を掛け合わせるという考え方もできます。
営業経験とIT・SaaSの知識を掛け合わせる具体的なキャリアとして、カスタマーサクセスを目指す方法もあります。
7分野を比較|自分には何が合う?
| 分野 | 相性を考えやすい人 | 活用イメージ |
|---|---|---|
| 生成AI | 今の仕事を効率化したい | 業務改善・生産性向上 |
| データ分析 | 数字を扱うことに抵抗がない | 営業・事務・企画 |
| Webマーケティング | 集客・分析・改善に興味がある | Webマーケター |
| プログラミング | 仕組みを作ることに興味がある | ITエンジニア |
| Webデザイン | 見せ方・制作に興味がある | Webデザイナー |
| 動画編集 | 映像で伝えることが好き | 動画編集・制作 |
| IT・SaaS | 既存経験をIT領域へ広げたい | SaaS営業・業務改善など |
この表だけで決める必要はありません。
実際の仕事内容を確認し、興味がある分野は小さく試してから本格的に学ぶ方法もあります。
20代のリスキリングは「選択肢を広げる」視点も持つ
20代では、現在の経験だけに絞らず、新しい職種へ挑戦するためにリスキリングするケースもあります。
例えば、
- 営業からWebマーケティング
- 事務からIT系職種
- 営業からSaaS営業
などです。
この場合も、完全にこれまでの経験を捨てるのではなく、今までの仕事で身につけた力を次の仕事へ持っていけないかを考えてみてください。
30代のリスキリングは「経験との掛け合わせ」を意識する
30代では、これまで積み上げてきた経験を活かしながら新しいスキルを加える考え方も重要です。
例えば、
- 営業経験 × Webマーケティング
- 営業経験 × SaaS・IT
- 事務経験 × Excel・データ分析
- 業務経験 × 生成AI
などです。
「全部捨ててゼロから始める」より、「今持っている経験に何を足すか」という考え方で探すと、学ぶ目的を決めやすくなります。
リスキリングで何を学ぶか決める4ステップ
転職・キャリアで変えたいことを決める
最初に、
- 仕事内容を変えたい
- 専門性を身につけたい
- 今の仕事を効率化したい
- IT業界へ行きたい
など、学ぶ目的を整理します。
興味のある仕事を調べる
次に求人や職種情報を確認します。
仕事内容を知らないままスキルを選ぶと、学習後に「思っていた仕事と違った」となる可能性があります。
必要なスキルを確認する
複数の求人を見て、共通して求められている知識・スキルを確認しましょう。
そのうえで、自分に不足している部分を学習します。
まず少し試してから学習方法を決める
いきなり高額な講座へ申し込む必要はありません。
無料教材や書籍などで少し触れてみて、
- もっと学びたいと思えるか
- 独学で進められそうか
- 質問・添削が必要か
を確認します。
独学とスクールはどちらがいい?
学ぶ分野が決まったら、次に学習方法を考えます。
独学とスクールで迷っている方は、リスキリングは独学とスクールのどちらがよいかを比較し、スクールを検討する場合は選び方の確認ポイントもチェックしてください。
独学が向いているのは、
- 自分で学習計画を立てられる
- 調べながら進められる
- 継続する習慣がある
人です。
一方、スクールは、
- 何から学べばいいか整理したい
- 質問できる環境がほしい
- 制作物へのフィードバックがほしい
- 一定期間で学習を進めたい
人が検討しやすい選択肢です。
どちらが優れているかではなく、自分が学習を継続し、必要なレベルまで到達できる方法を選ぶことが大切です。
リスキリングは独学で十分?スクール・転職まで見据えた学び方を解説
「おすすめだから」でスクールを選ばない
スクールを利用する場合も、有名だから、人気だからという理由だけで決めないようにしましょう。
確認したいのは、
- 自分が必要な内容を学べるか
- 学習時間を確保できるか
- 質問・添削の方法
- 制作物を作れるか
- 転職支援の内容
- 総額はいくらか
などです。
無料カウンセリングなどを利用する場合も、その場で決めるのではなく、複数の選択肢を比較することをおすすめします。
よくある質問
リスキリングでは何を学ぶのが一番おすすめですか?
全員に共通する一番おすすめのスキルはありません。目指す仕事内容とこれまでの経験から、必要なスキルを選ぶことが重要です。
20代ならプログラミングを学ぶべきですか?
プログラミングが必要な仕事を目指すのであれば選択肢になります。ただし「将来性がありそう」という理由だけではなく、実際の仕事内容を確認してから判断しましょう。
30代からリスキリングを始めても遅くないですか?
学び直しを始めること自体に決まった年齢制限はありません。30代では、これまでの業務経験と新しいスキルをどう組み合わせるかも考えてみてください。
資格と実務スキルはどちらを優先すべきですか?
目指す職種によります。資格が必要・評価されやすい仕事もあれば、制作物や実践経験を重視する仕事もあります。先に求人を確認することをおすすめします。
スクールへ通えば転職できますか?
スクール受講だけで転職が決まるわけではありません。学んだ内容を実践し、これまでの経験とどう組み合わせて応募先へ伝えるかまで準備する必要があります。
転職を前提にせず、今の仕事の業務改善や社内異動に学びを活かしたい方は、リスキリングは転職しない人にも必要?今の会社で活かす学び直しで、現職での使い方を具体的に整理しています。
まとめ
リスキリングで何を学ぶか迷ったら、流行しているスキルから選ぶのではなく、
キャリアの目的 → 目指す仕事 → 必要なスキル
の順番で考えてみてください。
今回紹介した候補は、
- 生成AI・AI活用
- Excel・データ分析
- Webマーケティング
- プログラミング・IT
- Webデザイン
- 動画編集
- IT・SaaS・業務改善
です。
元スクール営業として学習を支援する側にいて、現在は転職市場を見る立場になったからこそ感じるのは、「人気のスキルを学ぶこと」より、「自分のキャリアに必要なスキルを選ぶこと」の方が重要だということです。
これまでの経験を捨てて一からやり直すのではなく、
今まで積み上げた経験に、新しいスキルを掛け合わせる
という視点で、自分に合うリスキリングを選んでみてください。

