こんにちは、「リスキリング転職ラボ」のユウです。
私は元スクール営業で、現在は現役転職エージェントとして、転職やキャリアについての相談に携わっています。
IT・Web系へのキャリアチェンジを調べていると、Webデザイナーに興味を持つ方も多いと思います。
- 未経験からWebデザイナーになれる?
- 何から勉強すればいい?
- FigmaやPhotoshopを使えれば転職できる?
- HTML・CSSも必要?
- ポートフォリオには何を載せればいい?
- 独学とスクールはどちらがいい?
結論から言うと、未経験からWebデザイナーを目指すなら、「ツールを使えるようになること」だけをゴールにしないことが重要です。
Webデザイナーは、単にきれいなWebサイトを作る仕事ではありません。
誰に見てもらうのか。
何を伝えたいのか。
どんな行動をしてほしいのか。
そうした目的を考えながら、見た目や使いやすさを設計していく仕事です。
元スクール営業として学習を終えた方と接する中では、
「勉強はしたけれど、これが自分の武器になっているのか分からない」
「仕事で使えるレベルなのか分からない」
と悩むケースもありました。
だからこそWebデザインでも、
「学んだ」から「実際に作れる」へ進み、その作品を次の仕事につなげるところまで考える
ことが大切です。
この記事では、未経験からWebデザイナーを目指す方に向けて、仕事内容、必要なスキル、ポートフォリオ、学習方法、転職までの流れを解説します。
プログラマーや動画編集など他のIT・Web職とも迷っている方は、未経験からIT・Web・クリエイティブ職へ転職するには?7職種と必要スキルを解説も参考にしてください。
Webデザイナーとはどんな仕事?
Webデザイナーは、企業やサービスなどのWebサイトについて、デザインやレイアウト、使いやすさを考える仕事です。
例えば、
- 企業のホームページ
- 商品・サービスの紹介ページ
- 採用サイト
- ECサイト
- Webサービスの画面
- 広告用のバナー
などを制作します。
ただし、会社によって担当範囲は異なります。
デザインを中心に担当する求人もあれば、HTML・CSSを使ったコーディングまで担当する求人もあります。
そのため転職活動では、「Webデザイナー」という職種名だけではなく、実際の仕事内容と必要スキルまで確認することが重要です。
Webデザイナーとプログラマーの違い
Webデザイナーとプログラマーは、どちらもWeb制作に関わることがありますが、役割は異なります。
| 職種 | 主な役割 |
|---|---|
| Webデザイナー | 見た目・レイアウト・使いやすさなどを考える |
| フロントエンドエンジニア | Web上で動く画面として実装する |
| バックエンドエンジニア | Webサービスの裏側の処理を作る |
実際の現場では担当範囲が重なる場合もあります。
ただ、職種選びでは、
「見せ方や使いやすさを考える方が好きなのか」「コードや仕組みを作る方が好きなのか」
を考えてみると方向を整理しやすくなります。
プログラマー側の仕事内容も知りたい方は、プログラマーの種類7選|未経験から目指すなら何を学ぶ?仕事内容・言語を解説も参考にしてください。
未経験Webデザイナーが学びたい5つのスキル
デザインの基本
最初に必要なのは、ツールの操作だけではなく、デザインの考え方です。
資格取得の優先順位も気になる方は、未経験からWebデザイナーを目指す人に役立つ資格と学ぶ順番も確認してみてください。資格だけでなく、制作スキルやポートフォリオと組み合わせて考えることが重要です。
例えば、
- 色の使い方
- 文字の読みやすさ
- 余白
- 情報の優先順位
- レイアウト
などがあります。
FigmaやPhotoshopを使えても、なぜその配置・色・文字にしたのか説明できなければ、ツールを操作できるだけになってしまいます。
Figmaなどのデザインツール
WebサイトやWebサービスの画面制作では、Figmaなどのデザインツールを使うことがあります。
最初からすべての機能を覚える必要はありません。
実際にバナーやWebページを作りながら、必要な操作を覚えていく方が理解しやすいでしょう。
Photoshopなど画像編集の基礎
写真の加工や画像制作では、Photoshopなどの画像編集ツールを使う場合があります。
ただし、使用するツールは企業や仕事内容によって違います。
「全部のソフトを覚える」ではなく、実際の求人を見ながら必要なツールを確認することをおすすめします。
HTML・CSSの基礎
デザインのみを担当する求人もありますが、Web制作ではHTML・CSSの知識が役立つことがあります。
HTMLはWebページの構造、CSSは見た目を整えるために使われます。
最初から高度なコーディングを目指す必要はありません。
ただ、自分が作ったデザインがWeb上でどのように形になるのかを理解しておくと、仕事のイメージを持ちやすくなります。
ユーザー目線で考える力
Webデザインは、自分が好きな見た目を作るだけの仕事ではありません。
例えば転職サイトなら、求人を探したい人が迷わず検索できるか。
ECサイトなら、商品を見た人が購入まで進みやすいか。
という視点が必要です。
「自分が作りたいもの」だけではなく、「使う人にとって分かりやすいか」まで考える力が大切です。
未経験転職ではポートフォリオが重要
未経験からWebデザイナーを目指すときによく出てくるのがポートフォリオです。
何を載せるか、作品数や構成、NG例まで具体的に知りたい方は、未経験Webデザイナーのポートフォリオの作り方で詳しく解説しています。
簡単に言えば、自分が制作した作品やスキルを見せるための作品集です。
未経験の場合、Webデザイナーとしての職歴がないため、
「Figmaを勉強しました」
「スクールでWebデザインを学びました」
だけでは、実際にどこまで作れるのか分かりにくいことがあります。
そこで、例えば、
- 企業サイトを想定したデザイン
- 商品・サービス紹介ページ
- 広告用バナー
- スマートフォン向け画面
などを制作し、まとめます。
さらに、作品を並べるだけではなく、
- 誰を想定して作ったのか
- 何を目的にしたのか
- なぜこのデザインにしたのか
- どこを工夫したのか
まで説明できるようにしておくことをおすすめします。
作品そのものだけでなく、「なぜそう作ったのか」という考え方まで見せることが大切です。
スクールの課題を作っただけで終わらない
スクールやオンライン教材では、カリキュラムの中で作品を作ることがあります。
それ自体は学習として有効です。
ただ、
「指示された通りに作りました」
だけで終わると、自分が何を考えて制作したのか説明しづらくなります。
例えば、
「20代向けのサービスなので情報をシンプルに整理した」
「申し込みボタンを見つけやすい位置にした」
「スマートフォンで見る人を想定してレイアウトを調整した」
というように、自分なりに考えた部分を作ります。
元スクール営業として学習後の相談を見てきた中でも、学んだ内容を自分の言葉で説明できる状態にすることは重要だと感じます。
未経験からWebデザイナーになる流れ
まず求人を見て仕事内容を知る
最初からスクールを検索するのではなく、Webデザイナーの求人を10件程度見てみてください。
仕事内容や必要スキルを見ると、企業によってWebデザイナーの担当範囲が違うことが分かります。
実際にデザインを作ってみる
いきなり高額なスクールへ申し込まず、まずFigmaなどを使ってバナーやWebページを作ってみます。
そこで、
「難しいけれど面白い」
と思えるのか。
「想像していた仕事と違う」
と感じるのか。
を確認しましょう。
必要なスキルを学ぶ
続けたいと思えたら、デザインの基礎、ツール、HTML・CSSなど、目指す求人に必要なスキルを学びます。
すべてを一度に学ぶのではなく、求人から逆算して優先順位を決めることが大切です。
自分で作品を作る
教材の課題だけではなく、自分でテーマを考えた作品も作ってみましょう。
最初から完璧である必要はありません。
学んだ知識を自分で使ってみることが重要です。
ポートフォリオと求人を並行して見る
作品が増えてきたらポートフォリオにまとめます。
同時に求人を確認し、
「今の自分に何が足りないのか」
を修正していきます。
勉強をすべて終えてから初めて転職市場を見るのではなく、学習と求人確認を並行して進めるのがおすすめです。
「Webデザインを勉強した」と「転職できる」は別
元スクール営業として学習した方と接してきた中では、
「勉強したけれど、自分の武器になっているのか分からない」
と悩むケースもありました。
現在、転職支援に関わる立場から見ても、「勉強したこと」と「転職市場で評価されること」は必ずしも同じではありません。
Webデザインなら、
ツールを触った。
教材を見終わった。
スクールを卒業した。
で終わらせず、
「何を作れるようになったのか」
まで進めたいところです。
そして、その作品に加えて、今までの仕事で培った経験も掛け合わせられないか考えてみてください。
学んだスキルを転職へどうつなげるかは、リスキリングで学んだスキルを転職につなげる5ステップでも詳しく解説しています。
前職経験×Webデザインで考える
未経験転職だからといって、これまでのキャリアをすべて捨てる必要はありません。
例えば営業経験があるなら、
営業経験+Webデザイン
という考え方ができます。
顧客の悩みを聞く。
サービスの魅力を整理する。
相手に伝わる見せ方を考える。
こうした経験は、Webサイトで「誰に何を伝えるか」を考えるときにもつながります。
事務経験なら、情報整理や正確性。
販売経験なら、顧客目線や商品の見せ方。
「未経験だからゼロ」ではなく、「今までの経験+Webデザイン」で考えることが大切です。
プログラミング・Webデザイン・動画編集で迷っているなら
Webデザインに興味はあるものの、
「プログラミングの方が向いているかもしれない」
「動画編集も気になる」
という方もいると思います。
その場合は、いきなり一つに決めず、まずそれぞれを少し触ってみる方法もあります。
3分野の違いは、プログラミング・Webデザイン・動画編集どれを選ぶ?未経験向けに違いと選び方を比較でまとめています。
Webデザインは独学とスクールどちらがいい?
自分で学習計画を立て、作品まで作れる人なら独学も選択肢です。
一方で、
- 何から学べばいいか分からない
- 独学を試したが続かなかった
- 自分のデザインが良いのか判断しづらい
- 作品へのフィードバックがほしい
という人は、スクールなどの学習環境を利用する方法もあります。
特にデザインは、作品へのフィードバックを受けながら改善することに価値を感じる人もいるでしょう。
ただし、サポートが多いスクールだから自分にも合うとは限りません。
Webデザインスクールを比較するなら、デザインの意図まで添削してもらえるか、Webサイト制作を経験できるか、ポートフォリオをどこまで自分で考えて作れるかを確認しましょう。学習時間や質問方法も、自分の生活に合うか確かめることが大切です。
具体的な比較項目は、Webデザインスクールの選び方|未経験者向け7つの比較ポイントで詳しく解説しています。
無料相談では、添削の受け方や制作課題の内容を具体的に聞いてみましょう。事前の準備には、スクールの無料カウンセリングで確認したい10の質問も活用できます。
また、いきなりWebデザイナーへの転職を目指すのではなく、まず副業からWebデザインの制作経験を積みたいという進め方もあります。
副業を目指す場合は、学習だけでなく、ポートフォリオの準備や案件の探し方、受注前に確認する範囲まで考えておくことが大切です。
よくある質問
未経験からWebデザイナーに転職できますか?
未経験者を対象にした求人もあります。
ただし、企業によって求めるスキルや担当範囲は異なるため、実際の求人を確認しながら学習内容やポートフォリオを考えることが重要です。
Webデザイナーになるには何から勉強すればいいですか?
まずデザインの基本を学び、Figmaなどのツールを使って小さな作品を作ってみる方法があります。
その後、目指す求人に応じてHTML・CSSや画像編集など必要なスキルを広げていきましょう。
Webデザインを独学する場合の具体的な学習順序は、こちらの記事で7ステップに整理しています。
Webデザイン独学は何から始める?未経験向け学習ロードマップ7ステップ
WebデザイナーにHTML・CSSは必要ですか?
仕事内容によります。
デザイン中心の求人もあれば、HTML・CSSなどのコーディングを担当する求人もあるため、職種名だけではなく業務内容を確認してください。
Webデザインは独学できますか?
独学することも可能です。
ただし、自分で学習順を決める必要があり、作品へのフィードバックを得にくい点は考えておきましょう。
Webデザイナーのポートフォリオには何を載せればいいですか?
自分で制作したWebサイトやバナーなどに加えて、想定したユーザー、目的、工夫した部分、使用したツールなども説明できるようにしておくと、自分の考えを伝えやすくなります。
まとめ
未経験からWebデザイナーを目指すなら、最初から高額なスクールに申し込む必要はありません。
まず仕事内容を知る。
実際の求人を見る。
デザインを作ってみる。
続けたいと思えたら必要なスキルを学ぶ。
作品を作り、ポートフォリオにまとめる。
この順番で進めてみてください。
そして、元スクール営業×現役転職エージェントとして特に伝えたいのは、
「勉強した」で終わらせないことです。
何を作れるようになったのか。
誰のために作ったのか。
なぜそのデザインにしたのか。
今までの経験をどう活かせるのか。
そこまで自分の言葉で説明できる状態を目指してください。
学ぶことをゴールにせず、「作れる」に変え、それを次の仕事につなげる。
それが、未経験からWebデザイナーへキャリアチェンジするためのリスキリングです。

