こんにちは、「リスキリング転職ラボ」のユウです。
私は元スクール営業で、現在は現役転職エージェントとして、転職やキャリアについての相談に携わっています。
YouTubeやTikTok、Instagramなどで動画を見る機会が増え、
「自分も動画を作る仕事をしてみたい」
「未経験から動画編集者に転職できる?」
と考える方もいると思います。
- 動画編集は何から勉強すればいい?
- Premiere Proを使えれば仕事にできる?
- 動画編集者と動画クリエイターは何が違う?
- 未経験転職ではポートフォリオが必要?
- 独学とスクールはどちらがいい?
- AIが進化しても動画編集を学ぶ意味はある?
結論から言うと、動画編集ソフトを操作できるようになるだけでは、転職の準備として十分とは限りません。
動画制作では、
誰に見てもらうのか。
何を伝えたいのか。
見た人にどんな行動をしてほしいのか。
という目的を考えながら、構成や編集を決めていく必要があります。
元スクール営業として学習を終えた方と接する中では、
「勉強はしたけれど、これが自分の武器になっているのか分からない」
「仕事で使えるレベルなのか分からない」
と悩むケースもありました。
動画編集でも同じです。
「勉強した」から「作品を作れる」へ進み、さらに「仕事でどう価値を出すか」まで考えることが大切です。
この記事では、未経験から動画編集者・動画クリエイターを目指す方に向けて、仕事内容、必要スキル、ポートフォリオ、AIとの関係、転職までの流れを解説します。
プログラマーやWebデザイナーなど他の職種とも迷っている方は、未経験からIT・Web・クリエイティブ職へ転職するには?7職種と必要スキルを解説も参考にしてください。
動画編集者と動画クリエイターの違い
「動画編集者」と「動画クリエイター」は似ていますが、実際には担当する範囲が違うことがあります。
| 呼び方 | 主な仕事のイメージ |
|---|---|
| 動画編集者 | 撮影された素材を編集して映像として仕上げる |
| 動画クリエイター | 企画・撮影・編集など動画制作全体に関わる場合がある |
| 映像ディレクター | 企画・構成・撮影・編集などの進行をまとめる |
| SNS動画担当 | 動画制作に加えて投稿・分析・改善まで担当する場合がある |
ただし、企業によって呼び方や担当範囲は異なります。
「動画編集」という求人でも、撮影、企画、SNS運用などまで担当するケースがあります。
そのため転職活動では、職種名だけではなく、求人票に書かれている実際の仕事内容まで確認することが重要です。
動画編集の仕事は「カットとテロップ」だけではない
動画編集というと、
動画をカットする。
テロップを入れる。
BGMを入れる。
というイメージを持つ方もいると思います。
もちろん、これらも基本的な編集業務です。
ただ、実際の仕事では、
- 動画の目的を確認する
- ターゲットを整理する
- 構成を考える
- 必要な素材を選ぶ
- カット・テロップ・BGMを入れる
- 音量や色味を整える
- 修正に対応する
- 納期に合わせて進める
などもあります。
例えば同じ30秒の動画でも、
採用応募を増やすための会社紹介動画。
商品の購入を促すSNS広告。
最後まで見てもらうことを意識したショート動画。
では、構成や編集の考え方が変わります。
「動画を編集できる人」だけではなく、「動画の目的を理解して編集できる人」を目指すことを意識してみてください。
未経験から動画編集を目指すなら学びたい6つのスキル
動画編集ソフトの基本操作
まずは動画編集ソフトの基本操作です。
仕事ではAdobe Premiere Proなどが使われる場合があります。
最初は、
- 素材を読み込む
- 不要な部分をカットする
- テロップを入れる
- BGM・効果音を入れる
- 音量を調整する
- 動画を書き出す
といった一連の流れから覚えれば十分です。
すべての機能を暗記するのではなく、一本の動画を完成させながら必要な操作を覚える方が仕事の流れを理解しやすくなります。
動画の構成を考える力
編集技術だけでなく、
「どの順番で見せるのか」
「どこを短くするのか」
「最初に何を見せれば興味を持ってもらえるか」
といった構成も重要です。
同じ素材でも構成によって伝わり方は変わります。
「どう編集するか」だけではなく、「どうすれば伝わるか」を考えることも動画制作の一部です。
テロップ・デザインの基礎
テロップも、文字を置けばいいわけではありません。
- 文字サイズ
- 色
- 余白
- 配置
- 読みやすさ
などを考えます。
高度なWebデザインを学ぶ必要はありませんが、デザインの基本を知っておくと、見やすい動画を考えやすくなります。
音・BGMの扱い
動画では、映像だけでなく音も重要です。
声が小さい、BGMが大きすぎる、効果音が多すぎる、といった状態では内容に集中しづらくなります。
音量調整やBGM・効果音の基本的な扱いも覚えておきたいスキルです。
モーションや演出
基本的な編集に慣れてきたら、After Effectsなどを使った文字やグラフィックの動き、エフェクトなどを学ぶ選択肢もあります。
ただし、最初からPremiere ProもAfter Effectsもすべて覚える必要はありません。
まず一本の動画を完成させられるようになり、目指す仕事に応じてスキルを追加する方が進めやすいでしょう。
相手の要望を理解する力
仕事として動画制作を行う場合、編集ソフトの操作だけでは終わりません。
例えば、
「採用応募を増やしたい」
「20代に見てもらいたい」
「商品の魅力を短時間で伝えたい」
といった依頼を受けることがあります。
そこで、
誰に届けたいのか。
何を一番伝えたいのか。
自分はどこまで担当するのか。
を整理します。
動画編集スキル+相手の意図を理解する力まで考えると、これまでの社会人経験も活かしやすくなります。
動画編集者のキャリアは一つではない
「動画編集者になりたい」と思っても、どんな動画を作るかによって仕事内容は変わります。
| 方向 | 制作物の例 |
|---|---|
| YouTube編集 | 解説・エンタメ・ビジネス系動画など |
| SNSショート動画 | TikTok・Instagram Reels・YouTube Shortsなど |
| 企業・採用動画 | 会社紹介・社員インタビューなど |
| 広告動画 | SNS広告・商品PRなど |
| モーションデザイン | 動く文字・グラフィックなど |
| SNSマーケティング | 動画制作+投稿・分析・改善 |
そのため、
「Premiere Proを勉強すれば大丈夫」
ではなく、
どんな動画制作に関わりたいのかを決め、その仕事に必要なスキルを確認することが大切です。
未経験者のポートフォリオで意識したいこと
未経験から動画編集の仕事を目指す場合、自分が何を作れるのかを示すためにポートフォリオを用意する方法があります。
ただ、作品数を増やすことだけが目的ではありません。
例えば、
- 短い縦型SNS動画
- YouTubeを想定した動画
- 企業・サービス紹介を想定した動画
など、目的の違う作品を作る方法があります。
そして、それぞれについて、
- 誰を想定した動画か
- 何を目的に作ったか
- 自分が担当した部分
- 使用したソフト
- 工夫したポイント
- 改善するとしたら何を変えるか
を説明できるようにします。
「Premiere Proが使えます」ではなく、「この目的に対して、こう考えて編集しました」と話せる状態を目指しましょう。
「動画が好き」と「動画を仕事にしたい」は分けて考える
YouTubeが好き。
映画が好き。
SNS動画を見るのが好き。
こうした興味は、動画制作を始めるきっかけになります。
ただし、仕事になると、自分の好きな動画だけを作れるとは限りません。
クライアントの希望に合わせる。
修正依頼に対応する。
納期に間に合わせる。
細かなカットや調整を繰り返す。
といった作業もあります。
そのため、「動画を見るのが好き」だけではなく、「動画を作る作業そのものを続けられそうか」も確認してください。
プログラミングやWebデザインとも迷っている方は、プログラミング・Webデザイン・動画編集どれを選ぶ?未経験向けに違いと選び方を比較も参考にしてください。
前職経験×動画編集で考える
未経験から動画編集を目指すからといって、これまでのキャリアをすべて捨てる必要はありません。
例えば営業経験があるなら、
営業経験+動画編集
という考え方ができます。
営業では、相手の悩みや希望を聞き、それに合わせて提案します。
動画制作でも、クライアントが何を伝えたいのか理解する場面があります。
事務経験なら、進行管理やスケジュール調整。
販売経験なら、顧客目線や商品の魅力を伝える視点。
といった経験が活きる可能性があります。
「未経験だからゼロ」ではなく、今までの経験に動画編集のスキルを追加するという発想を持ってみてください。
AIが進化すると動画編集はどうなる?
動画制作でも、文字起こしや字幕作成、音声調整、映像生成などを支援するAI機能が増えています。
そのため、これから動画編集を学ぶなら、
単純な作業をすべて手作業で行うことだけを強みにしない
という考え方も必要です。
AIや便利な機能を使いながら、
- 誰に何を伝えるのか
- どの素材を使うのか
- どんな構成にするのか
- クライアントが何を求めているのか
といった部分まで考えられると、仕事の幅を広げやすくなります。
AIを避けるのではなく、動画制作を効率化する道具として使うという視点も持っておきましょう。
未経験から動画編集者を目指す流れ
まず求人を見る
動画編集の求人を10件程度見て、編集だけなのか、撮影・企画・SNS運用なども担当するのかを確認します。
短い動画を一本完成させる
無料素材や自分で撮影した映像を使い、短くてもいいので最初から最後まで一本作ってみます。
カット、テロップ、BGM、音量調整、書き出しまで一度経験してください。
目指す仕事に必要なスキルを学ぶ
YouTube編集なのか、SNS動画なのか、広告動画なのかによって必要なスキルを絞ります。
作品をポートフォリオにまとめる
ただ作品を増やすのではなく、自分が何を考えて編集したのか説明できる状態にします。
学習しながら求人を見続ける
全部勉強してから転職活動を始めるのではなく、求人を確認しながら足りない部分を追加していきます。
学んだスキルを実際の転職活動へつなげる方法は、リスキリングで学んだスキルを転職につなげる5ステップでも詳しく解説しています。
動画編集は独学とスクールどちらがいい?
自分で調べながら作品を作り続けられる人なら、まず独学で始める方法があります。
一方で、
- 何から学べばいいか分からない
- 一人だと続きにくい
- 自分の編集が良いのか判断しづらい
- 作品へのフィードバックがほしい
という人は、スクールなどの学習環境を利用する方法もあります。
ただし、元スクール営業として見てきた中でも、お金を払えば自動的に学習を続けられるわけではありません。
まず一度、自分で一本の動画を作ってみることをおすすめします。
「もっとやってみたい」
「一人ではここから先が難しい」
と感じてから学習方法を比較しても遅くありません。
独学とスクールの違いは、リスキリングは独学で十分?スクール・転職まで見据えた学び方で詳しく解説しています。
動画編集スクールそのものに通う意味があるのか迷っている方は、動画編集スクールは意味ない?無駄になる人・通う価値がある人も参考にしてください。
スクールを検討する場合は、受講料だけでなくソフト代や追加サポートを含めた総額を見ることが大切です。動画編集スクールの料金相場は?費用の内訳・高い理由で料金の目安も整理しています。
動画編集スクールを比較するなら、目指す動画に近い制作課題があるか、構成や音・テロップまで添削してもらえるかを確認しましょう。また、転職が目的なら、副業の案件獲得支援と転職支援を分けて確認することも大切です。
具体的な比較項目は、動画編集スクールの選び方|未経験者向け7つの比較ポイントで詳しく解説しています。
無料相談では、制作する動画の種類や添削方法、卒業後の支援内容を聞いてみましょう。事前の準備には、スクールの無料カウンセリングで確認したい10の質問も活用できます。
映像業界への転職を考えるなら、業界特化の相談先も確認する
動画編集を学んだあと、実際に映像業界で働きたい場合は、学習だけでなく求人選びやキャリアの整理も必要になります。
一般的な転職サービスだけでなく、映像業界に特化したキャリア相談サービスも比較しておくと、仕事の選択肢を考えやすくなります。
映像業界での転職・キャリアを相談したい方へ
映像業界のプロが支援!映像クリエイター専門のキャリア相談サービス【Vookキャリア】
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※支援内容・対象条件・求人状況などの最新情報は公式ページで確認してください。
よくある質問
未経験から動画編集者に転職できますか?
未経験者を対象にした求人もあります。
ただし、求人によって仕事内容や必要スキルは異なるため、実際の募集内容を確認しながら学習内容を決めることが重要です。
動画編集は何から勉強すればいいですか?
まず編集ソフトを使って、短い動画を一本完成させてみることをおすすめします。
カット、テロップ、BGM、音量調整、書き出しという一連の流れを経験すると、次に学ぶ内容が分かりやすくなります。
Premiere Proだけ使えれば転職できますか?
Premiere Proの操作は一つのスキルですが、それだけで採用が決まるとは限りません。
構成、デザイン、ポートフォリオ、相手の意図を理解する力など、求人で求められる内容も確認してください。
動画編集にポートフォリオは必要ですか?
必須かどうかは求人によります。
ただ、未経験の場合は、自分がどこまで制作できるのかを伝える材料として作品をまとめておく方法があります。
AIがあるなら今から動画編集を学ぶ意味はありませんか?
AIを使った編集支援が増えていても、動画の目的、構成、素材選び、相手の要望を理解することまで自動化できるとは限りません。
AIも使いながら、動画制作全体を考えられるようになることを意識してみてください。
まとめ
未経験から動画編集者・動画クリエイターを目指すなら、最初から高額なスクールに申し込む必要はありません。
まず仕事を知る。
求人を見る。
一本の動画を作ってみる。
興味が続くなら必要なスキルを学ぶ。
作品をポートフォリオにまとめる。
そのうえで転職活動につなげる。
この順番で進めてみてください。
そして、元スクール営業×現役転職エージェントとして特に伝えたいのは、
「Premiere Proが使える」で終わらないことです。
誰に向けた動画なのか。
なぜこの構成にしたのか。
どうすればもっと伝わるのか。
相手が何を求めているのか。
今までの経験をどう活かせるのか。
そこまで考えられるようになると、単なるソフト操作から仕事としての動画制作へ一歩進めます。
「動画を編集できる人」ではなく、「動画で目的を実現するために考えられる人」を目指していきましょう。

