こんにちは、「リスキリング転職ラボ」のユウです。
私は以前、スクール営業として、スキルアップやキャリアチェンジを考えている方の相談に携わっていました。
現在は現役転職エージェントとして、転職やキャリアについての相談を受けています。
未経験からWebデザイナーを目指そうとすると、
- Webデザイナーになるには資格が必要?
- 資格があれば未経験でも転職しやすくなる?
- ウェブデザイン技能検定は取った方がいい?
- PhotoshopやIllustratorの資格は役立つ?
- 資格とポートフォリオならどちらを優先する?
と気になる方もいると思います。
結論から言うと、Webデザイナーになるために必須の資格はありません。
資格を持っていなくてもWebデザイナーを目指すことはできます。
一方で、資格取得のために勉強することで、Web制作やデザインに必要な知識を体系的に整理できる場合があります。
そのため重要なのは、
「資格を取れば転職できる」と考えるのではなく、自分に不足している知識を補う手段として資格を使うことです。
この記事では、未経験からWebデザイナーを目指す方に向けて、資格の必要性、おすすめ資格、資格より先に準備したいこと、転職での考え方まで解説します。
なお、資格制度や試験内容は変更される場合があります。受験を検討する場合は、必ず各資格の公式サイトで最新情報を確認してください。
- Webデザイナーになるために資格は必要?
- 資格よりポートフォリオを優先した方がいい?
- 未経験Webデザイナーが資格を取るメリット
- 未経験Webデザイナー向けおすすめ資格4選
- 資格4つをどう選ぶ?目的別に整理
- 資格取得を優先しなくてもいい人
- 資格取得を検討してもいい人
- 資格を取ってからWebデザインを勉強するべき?
- 資格の勉強に時間を使いすぎないことも大切
- 現役転職エージェントとして資格を見るときに考えたいこと
- 資格より求人を見ることを優先した方がいい場合もある
- Webデザイナー以外も含めて資格を検討するなら
- Webデザイナーの資格に関するよくある質問
- まとめ|資格を取ることではなくWebデザインを仕事につなげることを目標にする
- 次に読むなら、この2記事
Webデザイナーになるために資格は必要?
Webデザイナーとして働くために、特定の資格取得が法律上必要になるわけではありません。
そのため、
- 資格がないから応募できない
- 資格を取るまで転職活動を始められない
と考える必要はありません。
未経験からWebデザイナーを目指す場合に重要なのは、資格の数よりも、
- Webデザインの基本を理解しているか
- デザインツールを使えるか
- 実際に作品を作れるか
- 制作意図を説明できるか
- 応募する求人に必要なスキルを理解しているか
といった部分です。
Webデザイナーの仕事内容や必要スキルから確認したい方は、こちらの記事を先に読んでみてください。
未経験からWebデザイナーになるには?必要スキル・ポートフォリオ・転職までの流れ
資格よりポートフォリオを優先した方がいい?
未経験からWebデザイナーを目指すなら、資格だけでなく実際に作った作品を用意することが重要です。
例えば、
- バナー
- Webサイト
- LP
- スマートフォン向けデザイン
などを制作し、ポートフォリオとしてまとめます。
資格は「一定の内容を勉強したこと」を示す材料にはなります。
しかし、実際の制作物があれば、
- どんなデザインを作れるのか
- 誰を想定して制作したのか
- どんな意図でレイアウトしたのか
- どのツールを使ったのか
まで伝えられます。
未経験者が考えたい優先順位
資格を増やすことだけを目的にせず、基礎学習 → 作品制作 → ポートフォリオ → 必要なら資格という順番も検討してみてください。
ポートフォリオの具体的な作り方はこちらで解説しています。
未経験Webデザイナーのポートフォリオの作り方|載せる作品・構成・NG例を7ステップで解説
未経験Webデザイナーが資格を取るメリット
Webデザインの知識を体系的に学べる
独学では、自分の興味がある内容だけを学んでしまうことがあります。
試験範囲に沿って勉強することで、これまで知らなかった分野を学ぶきっかけになる場合があります。
学習の目標を作りやすい
独学では「どこまで勉強すればいいのか分からない」と感じることがあります。
資格試験という期限や合格基準があることで、学習目標を設定しやすくなります。
知識やツール操作を説明する材料になる
未経験の場合、実務経験がないため、自分のスキルを説明する材料が少なくなりがちです。
資格があれば、それだけで採用が決まるわけではありませんが、学習内容を説明する一つの材料にはできます。
学習を継続するきっかけになる
試験日を決めることで、「いつか勉強する」から「この日までに進める」へ変えやすくなります。
特に一人で学習している方にとっては、学習ペースを作る方法の一つです。
未経験Webデザイナー向けおすすめ資格4選
資格を取得するなら、「有名だから」という理由だけで決めず、自分が学びたい内容と試験範囲が合っているかを確認しましょう。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、Webデザインに関する知識や技能を問う国家検定です。
学科試験と実技試験があり、1級・2級・3級があります。
未経験から検討する場合は、3級から確認すると分かりやすいでしょう。
3級は、Webの作成や運営に関する業務に従事している人だけでなく、これから従事しようとしている人も受検対象となっています。
Webに関する基礎知識を体系的に整理したい人にとって、候補の一つです。
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験は、Webサイト制作に必要となるデザイン能力や、HTML・CSSなどを使ったWebページ制作能力を測る試験です。
スタンダードとエキスパートがあり、スタンダードではHTML・CSSを使ったWebページ制作などが出題されます。
特に、
- Webサイトの構造も理解したい
- HTML・CSSを学んでいる
- デザインだけでなくWeb制作まで理解したい
という方は検討しやすい資格です。
Adobe Certified Professional
Adobe Certified Professionalは、Adobe製品を活用するスキルを証明する認定資格です。
PhotoshopやIllustratorなど、クリエイティブ制作で利用されるAdobe製品を対象とした試験があります。
Webデザインを学ぶ中でPhotoshopなどを使っている方なら、ツール操作の理解を深める目的で検討できます。
ただし、ツールを操作できることと、良いWebデザインを作れることは同じではありません。
資格取得だけで満足せず、実際の作品制作とセットで考えましょう。
色彩検定
Webデザインでは、色の使い方も重要です。
色彩検定では、色に関する知識を体系的に学ぶことができます。
Webデザイナーだけに特化した資格ではありませんが、
- 配色の基礎を学びたい
- 感覚だけで色を決めている
- デザインの基礎知識を増やしたい
という方には学習候補になります。
一方で、色彩検定を取得しただけでWebデザイン制作ができるようになるわけではありません。
学んだ色彩知識を、実際の作品で使ってみることが大切です。
資格4つをどう選ぶ?目的別に整理
| 資格 | 学びたい内容の例 | 検討しやすい人 |
|---|---|---|
| ウェブデザイン技能検定 | Webデザイン・Web制作に関する知識 | Web分野を体系的に学びたい人 |
| Webクリエイター能力認定試験 | HTML・CSS・Webページ制作 | コーディングも学びたい人 |
| Adobe Certified Professional | PhotoshopなどのAdobe製品 | ツール操作を深めたい人 |
| 色彩検定 | 配色・色彩の基礎 | デザイン基礎を補強したい人 |
「どの資格が一番転職に有利か」だけで選ばないことが重要です。
自分に足りない知識を確認し、その部分を学べる資格を選びましょう。
資格取得を優先しなくてもいい人
資格が役立つケースはありますが、全員が最初に資格取得を目指す必要はありません。
例えば、次のような人は作品制作を優先してもいいでしょう。
- すでにデザイン基礎を勉強している
- Figmaなどを使って制作できる
- HTML・CSSの基礎も理解している
- 応募したい求人が見つかっている
- まだポートフォリオを作っていない
特に、学習が進んでいるのに「資格を取ってからでないと応募できない」と考えて転職活動を先延ばしにする必要はありません。
資格取得を検討してもいい人
一方、次のような場合は資格学習を取り入れる意味があります。
- 何を勉強すればいいのか分からない
- 基礎知識に抜けがあると感じる
- 学習目標がないと続きにくい
- HTML・CSSなど特定分野を体系的に学びたい
- ツール操作の理解度を確認したい
資格を「転職の切符」と考えるのではなく、学習を進めるための道具として使うと考えやすくなります。
資格を取ってからWebデザインを勉強するべき?
資格取得を最初のゴールにする必要はありません。
まだWebデザインをほとんど触ったことがないなら、まずは実際にデザインを作ってみる方法がおすすめです。
例えば、
- デザイン基礎を学ぶ
- Figmaを触る
- バナーを作る
- 簡単なWebページを作る
と進めてみます。
実際に取り組んでから、「HTML・CSSが弱い」「色彩をもっと学びたい」など不足している部分が見えたところで資格を検討しても遅くありません。
Webデザイン独学は何から始める?未経験向け学習ロードマップ7ステップ
資格の勉強に時間を使いすぎないことも大切
資格試験には合格という明確なゴールがあるため、勉強を続けやすい一方で、資格取得そのものが目的になることがあります。
例えば、
資格Aを取得
↓
次は資格B
↓
さらに資格C
と続けているうちに、作品制作や求人応募が後回しになるケースです。
転職が目的なら、一定の段階で、
学ぶ → 作る → 見せる → 応募する
へ進む必要があります。
学習期間の考え方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
Webデザイン独学は何ヶ月かかる?勉強時間・期間の目安と学習計画を解説
現役転職エージェントとして資格を見るときに考えたいこと
転職では、資格だけを切り離して考えるよりも、応募する仕事との関連性を見ることが重要です。
例えば、
- なぜWebデザインを学んだのか
- 資格学習で何を身につけたのか
- 学んだ内容を使って何を作ったのか
- これまでの仕事の経験をどう活かせるのか
まで説明できれば、資格取得を自分のキャリアストーリーの中に組み込めます。
逆に、
「転職に有利そうだったので取りました」
だけでは、なぜWebデザイナーを目指しているのかが伝わりにくくなります。
資格を取る場合も、「資格+制作物+これまでの経験」で考えてみてください。
資格より求人を見ることを優先した方がいい場合もある
未経験から転職を考えている場合は、勉強だけを続けるのではなく、実際の求人も確認しましょう。
求人を見ると、
- Figmaが求められている
- Photoshop・Illustrator経験が求められている
- HTML・CSSの知識が求められている
- ポートフォリオ提出が必要
など、企業ごとの条件を確認できます。
そこから、自分に不足しているスキルを逆算した方が、目的のない資格取得を防ぎやすくなります。
資格全般を転職でどう考えるかについては、こちらの記事でも解説しています。
転職に資格は必要?取るべき人・取らなくていい人を現役転職エージェントが解説
Webデザイナー以外も含めて資格を検討するなら
まだWebデザイナーに決め切っていない場合は、最初からWebデザイン資格だけに絞る必要はありません。
自分が目指す仕事によって、役立つ知識は変わります。
IT・Web分野以外も含めてリスキリングで検討しやすい資格はこちらで整理しています。
リスキリングにおすすめの資格7選|転職につなげる選び方を解説
Webデザイナーの資格に関するよくある質問
Webデザイナーは資格なしでもなれますか?
資格がなくてもWebデザイナーを目指すことはできます。
資格の有無だけでなく、必要なスキルを学び、実際の作品やポートフォリオを用意することが重要です。
未経験ならウェブデザイン技能検定を取るべきですか?
必須ではありません。
Webに関する知識を体系的に学びたい場合は候補になりますが、資格取得だけを目的にせず、作品制作と並行して進めることをおすすめします。
Webデザイン資格があれば転職で有利ですか?
資格だけで転職が決まるわけではありません。
求人によって評価されるポイントも異なるため、資格、制作物、これまでの経験、応募先との関連性をまとめて考えましょう。
PhotoshopやIllustratorの資格は取った方がいいですか?
ツール操作を体系的に学びたい場合は、Adobe Certified Professionalなどを検討できます。
ただし、操作方法だけでなく、そのツールを使って何を作れるかも重要です。
資格とポートフォリオならどちらを優先すべきですか?
すでに基礎学習が進んでいるのであれば、ポートフォリオ制作を優先する選択肢があります。
一方で、基礎知識に不安がある場合は、資格試験の範囲を使って学び直す方法もあります。
まとめ|資格を取ることではなくWebデザインを仕事につなげることを目標にする
Webデザイナーになるために必須の資格はありません。
資格取得には、
- 知識を体系的に学べる
- 学習目標を作れる
- 知識やツール操作を説明する材料になる
というメリットがあります。
一方で、資格を取っただけでは、実際にどんなWebデザインを作れるのかまでは伝わりません。
未経験からWebデザイナーを目指すなら、
基礎を学ぶ → 実際に作る → ポートフォリオにする → 求人を見る → 必要に応じて資格を使う
という流れで考えてみてください。
資格取得そのものをゴールにせず、学んだ知識を作品や次のキャリアにつなげることが大切です。
次にポートフォリオ作成へ進む方はこちらを参考にしてください。

